キャラで振り返る2020年アニメ 感想
こんにちは、過去を振り返りがちなオタクです。
2020年も色々なアニメがあり非情に楽しく過ごせました。そんな2020年アニメから20キャラを僕が独断と偏見で選んで、ざっくりと感想を書いていこうかと思います。
なんか思ったより長くなりました……(16000字程度)。
※トップ20を紹介しているというものではなく、万遍なく好きな作品を選んだつもりです。
- 1.SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!
- 2.推しが武道館いってくれたら死ぬ
- 3.地縛少年花子くん
- 4.異種族レビュアーズ
- 5.痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
- 6.邪神ちゃんドロップキック'
- 7.球詠
- 8.継つぐもも
- 9.社長、バトルの時間です!
- 10.かくしごと
- 11.とある科学の超電磁砲T
- 12.モンスター娘のお医者さん
- 13.Lapis Re:LiGHTs ラピスリライツ
- 14.魔女の旅々
- 15.憂国のモリアーティ
- 16.大人にゃ恋の仕方がわからねえ!
- 17.土下座で頼んでみた
- 18.ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
- 19.魔法科高校の劣等生 来訪者編
- 20.アサルトリリィ BOUQUET
1.SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!
マシマヒメコ
金髪とピンクのドリルツインテが特徴
Ⓒ2012, 2020 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会Mから
SHOW BY ROCK!!(以下、SB69)は2015年春に1期、そして2016年秋に2期が放送されたソシャゲ原作アニメ。しかし、今回のましゅまいれっしゅ!!は以前までとは別の主人公たちによる別の物語ということもあり、新規視聴者も多かった印象です。
音楽が全てを支配するMIDICITYでメジャーデビューを目指すガールズバンドの結成からライブまでのお話です。1期2期とは違い異世界転生やバトル要素はなく、キャラ同士の関係性やバンドの成長といった方に力を入れているようでした。
マシマヒメコは今作のヒロイン(?)ですが、みんなとの食事を断って一人だけ先に帰ってしまったりバンドの話になると突然饒舌になりだすコミュ障。過去に色々とあったようでなかなか心を開いてくれないのですが、その頑なな心を本作の主人公ほわんが開いていく展開が非常に良かったです。
6話の海岸シーンから
Ⓒ2012, 2020 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会Mから
CVは夏吉ゆうこさん。今まで聞いたことのない方でしたが、2020年は夏の魔王学院でサーシャを、秋ではアサルトリリィで白井夢結などメインキャラを演じているので、売り出し中という感じなのでしょうか?
僕は1期SB69が大変好きで、今回の続編には期待しつつも、監督や制作会社の変更もあって不安が6割くらいというところでした。実際1話のライブ映像は個人的な好みもありますが、1期のものよりもクオリティが落ちていたように思い、懐疑的な第一印象でした。ただ、ほわんとの仲直りを描く6話で感動してしまってやっぱり僕はSB69が好きなんだなあと思い出せました……。というか後半はどう見てもカップルでした。1期のシアンとレトリーはギリギリ百合じゃなくて友情と思ってたのですが、こっちは完全に百合だと思います()
SB69は男キャラクターのバンドも主人公格として出てくるのですが、1期の「シンガンクリムゾンズ」が主人公バンドの「プラズマジカ」に負けず劣らずだったのに対して、今作の「DOKONJOFINGER」は「Mashumairesh!!」に比べるとかなり出番が少なかったなという気がします。SB69、実は女性人気の方があると聞いたので、男性ファンを増やしたかったのかもしれません。
2.推しが武道館いってくれたら死ぬ
寺本優佳
紫の髪と右目下のほくろが特徴
推しが武道館いってくれたら死ぬ(以下、推し武道)からは寺本優佳。アニメだけだといや誰?って思う人もひょっとしたらいるかもしれませんが、一応ChamJamのメンバーなんです。見覚えはあると思うはず……。*1
地下アイドルに夢中になった主人公えりぴよが推しのために頑張る話で、ライブで3Dを使わずに手書きで動かしていた(ように見えただけかもしれませんが)のが今の時代ではすごいなあと思います。今年もアイドルものが多く放送されましたが、最近はほとんど3Dを駆使しているイメージですね。
地下アイドルということで、視聴前はアイドル同士のギスギス感が描かれたりするのだろうか……と恐れおののいていたのですが、ふたを開けてみたらみんな仲が良いしなんなら百合でした。アイドルとしても真っ当に頑張っていて汚れた心が浄化されました。
優佳の推せるポイントは、9話にて自分自信はあまり興味の無さそうだった武道館について、ファンが喜んでくれるならって頑張ろうとしていたところとかですね。この時点まではソシャゲーマーの印象しかなかったですが……。
えりぴよの行動はリアルアイドルにハマったことのない自分ではちょっとわからないところもまあまああったのですが推しのためにできることをする姿勢は見習うべき点もあるかなと思います。*2
右のサンタがえりぴよの推しの舞奈
一番笑ったシーン 7話「裏返ってないパンがこんなに!」
(残念ながらdアニメでもアマプラでも配信されていません。FOD独占のようです。)
3.地縛少年花子くん
八尋寧々
涙目が似合う
©あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん」製作委員会から
地縛少年花子くんからは主人公?メインヒロイン?の寧々。
トイレの花子さんならぬ、花子くんと人間の女の子八尋寧々が、校内の幽霊などとのトラブルに巻き込まれたり巻き込んだりするお話。
妖怪やお化けが出てくる作品はそこそこ見ているのですが、今作品での「怪異は語られることでその存在を維持するからして、噂の内容に従わざるを得ない」というのは結構好きな設定です。これを利用して、人間に友好的な怪異にしていくという解決方法も好きな展開です。
同時期にやっていた「虚構推理」も似たような設定で、かつメインヒロインを本作と同じく鬼頭灯里さんが演じていたために、かなり被ることが多く、同時に見てると面白かったです。こういうのが同時にリアルタイムで見ている楽しみなのかなと思います。やむを得ず一気見しちゃうことも結構あるんですけどね……。
今回の紹介はマスコット的なのは除外しているのですが勿怪は一家に一体くらいほしい可愛さでした。
それぞれに個性があるらしい勿怪(もっけ)
©あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん」製作委員会から
あと寧々の親友の葵なんですが、CVの佐藤未奈子さんって他の作品で全く見たことがなく、ggってもこの作品しか出てこなくて謎です。良い声だったと思うんですが……。
寧々の恋愛相談に乗ってくれたり、いろいろな噂を知ってる葵
©あいだいろ/SQUARE ENIX・「地縛少年花子くん」製作委員会から
4.異種族レビュアーズ
クリムヴェール
※外見は何も変わっていませんが、これは女体化しているバージョンです
残念ながら(?)2020年のアニメを語る上では避けては通れない問題作、異種族レビュアーズからクリムです。両性のため、両方ついてるというキャラですね……。最初は抵抗していたのに気づいたら風俗通いが板についてしまった天使に涙を禁じえません。
一応紹介すると本作品は異種族の風俗嬢(サキュ嬢)について、人間やエルフなどの複数の種族の男がレビューをするという話です。放送ギリギリを常に攻め続けていった姿勢は呆れを通り越して畏怖ですね……。原作では本番シーンなどはほとんど描かれておらず、アニオリで追加されたそうですが……。でもそういったシーンを抜きにしてもオーキナ博士とかエレクトリカルパレードとかあちこちに喧嘩を売っていたし、放送局が減ったり増えたりしていて盤外でも話題になりました……。
2話から フェアリーのレビューです……
そういった面から目をそらしてみると、種族間による感覚の差、好みの差というものが描かれていて興味深い内容になって……いるのかな……。OPにもあるように、「エロいことしたならば、種族越えた仲間さ」というある意味世界平和みたいな標榜が嫌いではない。でもやりすぎだと思うんだよなあ……。
同時期にやっていた「群れなせ!シートン学園!」でまさかのハイエナの生態(ハイエナのメスには立派なもの♂がある)が被り、そんな被り方するかよ……となりました。普通1クール内でそんな被り方するか……?
シートン学園4話から ハイエナはオスとメスの区別が難しいらしい
© 山下文吾・Cygames/アニメ「群れなせ!シートン学園」製作委員会から
あと声優が結構ちらほら見かける人がサキュ嬢役をやってることも多くてええんか……?という気持ちになりました。まあクリム役の富田美憂さんほどではないかもしれませんが……。
5.痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
メイプル(本条楓)
©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会から
略称「防振り」からは主人公のメイプル。メイプルストーリーを意識しているのかもしれない? 声優も本渡楓さんで楓尽くしです。
タイトル通り、新作VRMMOで防御力特化にし、天然行動を繰り返した結果、運営の想像も越えた化物になってしまう話。俺TUEEE系は好き嫌いが分かれるのかと思いますが、ここまで振り切ってればいっそ楽しめるのではないかなと思います(し、ギルド単位で見れば最強ってわけでもないので割と苦戦する場面もある)。展開もどんどん進んでいくので飽きませんし、設定をやたらめったら説明するということもないので。映像映えする変身シーンなんかも多く、アニメ向きだったのかなあと思いました。戦闘シーンなどでも作画が良かったのも高評価。
天使になった
©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会から
あとはやっぱり主人公が美少女であることもあって(?)、天然でやってるけれども「また俺何かやっちゃいました?」みたいな臭さがないのがいいのかなと。秋の「くまクマ熊ベアー」もですが、美少女が主人公なら俺TUEEEにしてもいいのでは?という流れが来ているのかもしれません。
くまクマ熊ベアーから主人公のユナ
©くまなの・主婦と生活社/くまクマ熊ベアー製作委員会から
合間合間に挟まれるBGMが謎にオシャレで好き。どうでもいいのですが、OPの純情のアフィリアってグループの曲を聞くと、いもいも*3を思い出しますね……。
6.邪神ちゃんドロップキック'
ぴの
手前の黄色いのは邪神ちゃん
©︎ユキヲ・COMICメテオ/邪神ちゃんドロップキック製作委員会から
邪神ちゃんの待望の2期からはぴの。1期は2018年夏ですので、2年足らずで2期まで来ていてさすがだなと思います。ふるさと納税とかクラウドファンティングとか様々な展開をしているのはすごいですね。(僕も2020年は邪神ちゃん支援のふるさと納税しました。)
あらすじは作品内でもあんまり説明してくれないのですが、主人公(?)ゆりねが邪神召喚をしてしまって呼びだした邪神ちゃんとその関係者の悪魔や天界の天使たちによる、ドタバタスプラッタ百合コメディ……?ですかね?
ぴのは2期から初登場(ですよね?)の天界から来た天使。1期でも地上に堕ちてしまったぺこら、ぽぽろんと同様に天使の輪っかを割ってしまって地上で暮らさざるを得なくなった身の上です。まあホームレス生活のぺこらよりはマシな生活ですが……。邪神ちゃん以外には基本的に優しいゆりねに依存してる感じが好き。あとやっぱり天使だからか、なんだかんだ根っこはいい娘なのがイイですね……(ぽぽろんもそうだけど)。
左がぽぽろん(バイト中)
©︎ユキヲ・COMICメテオ/邪神ちゃんドロップキック製作委員会から
邪神ちゃんは本当に小ネタやパロディネタが多くて、正直言って自分一人ではネタが把握しきれませんでした……。終わってから調べて分かったネタも多く、しかもアニオリによる展開で原作の小ネタをさらに昇華するといった芸当も行っており、アニメスタッフの理解度の高さがすさまじいです……。6話のハンバーグ作りのネタ、あれ初見で元ネタ分かるわけないだろ。
元ネタがわからなくても絵面で笑えますけどね
©︎ユキヲ・COMICメテオ/邪神ちゃんドロップキック製作委員会から
ものすごくどうでもいいのですが、ぴのの見た目は重音テトにソックリだと思って、初見は「テトだ……」ってなりました。
※リンクは1期のものですが、2期もアマプラで全話配信されています。
7.球詠
大村白菊
空振りしたシーン
©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部から
球詠からは白菊さん。残念ながら作画崩壊で話題になってしまった本作ですが*4、内容はかなりまっとうに野球をしていて非情に面白かったです。あまり野球には詳しくないですが、駆け引きや戦略など渋いところが光っていました。
作画についても、最初はなんだこの一昔前?の作画は?ってなりましたが、最終回くらいにはこの作画じゃないと……ってなるくらいにはハマりました。華奢に描かれがちな女の子たちをちゃんと野球をやってるという説得力を持たせるため、あえてガタイよく描いているのだと思いますし、そういう面ではこだわりが感じられる作画だったと思います。予算や制作期間が少なそうな印象で、限られた資源の中でいかに作りぬくか、という点で見るととても頑張って作っていたな……と思います。
大村白菊は、中学までは剣道部に所属しており、剣道で全国を制したら野球部に入ってもよいという親との約束を果たして入部してきた娘です。野球初心者のためチームの中でも技術は素人ですが、剣道で鍛えた?筋肉もありパワーはピカイチで当たればホームランというロマン砲。ロマン砲はいいですよね。元気なお嬢様キャラ好き。
いきなり真芯でとらえたシーン
©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部から
声優の本泉莉奈さんも良いキャストだったと思います。この作品以外でも、2020年に自分が見た作品では「プランダラ」でメインヒロインの陽菜、ラピスリライツでナデシコなど演じており今後も活躍が期待されるのではなかろうかと思います。2019年も「賢者の孫」でメインヒロインでしたしね。
「プランダラ」から陽菜
8.継つぐもも
皇すなお
こんな顔ですが、親に脅されているところです
つぐももの2期からは皇(すめらぎ)すなおさんです。1期は2017年春なので、3年ぶりの続編ですね。正直言って1期のころの印象はCよりのB級というところで、2期をやると聞いたときは面白いけれど続編をやるほどか……?と思いました。見る目がない。
1期の内容もほとんど忘れていましたが、簡単に言うと物に思いがこもり自我を持ってしまう「あまそぎ」による事件を、帯のあまそぎの桐葉さんとあまそぎ使いである主人公が解決していくといった話でしょうかね?(細かいとこは間違ってるかもしれません。)
美少女と暮らしていることがバレてクラスメイトの男子から審問にかけられる展開とか、全員性転換してしまう設定の話とか、なんかノリが一昔前な感じがあって嫌いじゃない。こんなに面白かったっけ?ってのが素直な感想です。バカバカしいノリとかお色気展開ばっかりが続くと思いきや、終盤のバトル展開は作画もかなり気合入ってるし、最後はすごくシリアスな終わり方して、真っ当に面白くびっくりしてしまった。続きが見たいところですね。
最終回の戦闘シーンは映像で見てほしい
紹介した皇すなおさんは、1期最終話(だったと思うのですが……)で主人公と戦った娘。あまそぎ使いとして主人公をライバル視していたのですが、2期では主人公に負けたことから主人公と婚約する羽目になる娘です。かわいい。CVは大地葉さん。大地葉といえば冴えカノですよ!!!(ホンマか)
※リンクは1期のものですが、2期も配信されています。
9.社長、バトルの時間です!
ミネコ
人間に見えるけど魔物(マジュー)らしいです
©KADOKAWA・でらゲー・PREAPP PARTNERS/「シャチバト!」製作委員会から
ソシャゲ原作アニメ。ソシャゲは2020年10月末にサービス終了となりました。
内容は父親(先代社長)が失踪したため、次代の社長として主人公が零細企業を立て直そうと奮闘?する作品。ファンタジー?な世界観でダンジョンに潜ることが会社の目的らしいです。1話ではあまりにも説明的なセリフによるダンジョンの紹介、「お試しクエスト」、「お試しクエストクリア記念」など、もうソシャゲそのままなのでは……といった展開で、脳を何も働かせなくても内容を理解できてしまい震えあがったものでした。
しかし序盤から一貫して作画は崩れることがなく、新ヒロインとしてマリカが3話で追加され、7話でギャルゲーのような展開を持ってきたことにより個人的な評価が持ち直し出しました。決め手となったのが今回のミネコ登場回である8話とそれに続く9話。単純にかわいいというのもそうですが、ちゃんと8話での行動が伏線となっていて、9話で回収されていて感動しました。この辺で、キャラの装備の変化に合わせてOPの衣装が変わったり、キャラ追加でEDの映像も追加されたりしていることに気づき、細かい点でも意外と頑張っているな……と掌返しました。
7話Aから ガイドさん、一体いくつなんだ……
©KADOKAWA・でらゲー・PREAPP PARTNERS/「シャチバト!」製作委員会から
アニメの1話~3話辺りまでで切るか切らないか決める、といった文化も否定できないところはありますが(実際、継続視聴してもらえるように、制作側もそのあたりまでで面白くするように作っていたりもしますし……)、やはり、1話で「このアニメヤバイだろ……」って思っていたアニメが中盤終盤にかけて「意外といけるやん!」となるのは楽しいです。見る側が慣れただけって説もありますが、まあずっと体感的にも低空のままのものもあるんで……。
10.かくしごと
墨田羅砂
1話の登場シーン
かくしごとからは墨田さん。いや姫じゃないのかよって言われるかもしれないけど、仕方ないじゃん! 声優が安野希世乃さんなんだから!
原作者や主人公の声優もあり、どうしても絶望先生を想起してしまいますが、かくしごとは2020年のアニメでも上位に面白かった作品です。漫画家であることを小学生の娘、姫(ひめ)に隠している後藤可久士(ごとうかくし)の、アシスタントや姫の同級生も交えた日常を描きながら、高校生になった姫の意味深なシーンを挟む物語構成がとても良かったです。
高校生になった姫 なんだか不穏
日常パートでは業界ネタやあるあるネタが挟まれていたりと単純にギャグとして面白く、小学生の姫の純粋な言動で目頭が熱くなることもあり、とても楽しく見れました。シリアスパートの最終回でも、これまでの日常パートが全て意味を持っていたという展開は涙を流さざるを得ない。
ただ、編集の十丸院はギャグ漫画ってのを加味しても無能とかいうレベルでは収まらない気もしました。こいつマジか……?(ドン引き)って何回かなりました。なんで羅砂さんの担当編集がこいつなんだー!
非常にどうでもよいことですが、この作品の中でUQホルダーの3Dモデルが出てきたので、アニメ版ネギま!を全部見て、Kindleで魔法先生ネギま!を全巻買いました。(せめて絶望先生を買うべきだったのではないか……?)
赤松先生の漫画、20年くらい前から3Dをかなり取り入れててすごいですよね
11.とある科学の超電磁砲T
目が特徴的な金髪巨乳中学生
レールガンからは食蜂操祈(しょくほうみさき)さん。その胸で中学生は嘘だろ……(by御坂美琴)。
もはや説明不要かもしれませんが、「とある魔術の禁書目録(インデックス)」のスピンオフ作品で、1期が2009秋-2010冬の2クール、2期のSが2013春夏とあり、今回が3期となります。実はリアルタイムで2期を見ていなかったので(1期は見てた)、2020年の年明けに一気見して3期に備えていました。特殊な構成で1月から9月まで枠を取り、全25話を放送するというスケジュールで、2020年の半分以上はレールガンを見ていた時期ということになりました。
今回のレールガンは、大覇星祭の裏で起こる食蜂と木原幻生の陰謀渦巻く対決関連が中盤まで、短編を挟みつつ、残りはインディアンポーカーにまつわる操歯涼子関連のお話という感じ。作画、シナリオ、演出、声優どれをとっても出来が良かったです。
食蜂さんは他人の記憶や意識を操作するサイコメトラーで、学園都市でも7人しかいないレベル5の一人。得体のしれない感じですが、なんだかんだで根っこはいい娘だったのがポイント高いですね。上条さんとも面識があったようなのですが、その辺は多分インデックスの新約?を読まないとわからないっぽい?*5
レールガンクラスの知名度になっても、2話の体育祭のハムスターとかが深夜アニメっぽさがあって僕は好きです。婚后(こんごう)さんや湾内(わんない)さん泡浮(あわつき)さんにもしっかりした戦闘シーンがあって良かったです。それにしてもみんな中学生なのに覚悟キマってんな~……。
湾内泡浮ペア
1期当初を見始めた時は彼女たちと同学年くらいだった気がするのに、気づいたら10歳くらい年上になってしまって時の流れを感じてしまった。当時一緒に見ていた友人たちもみなオタクをやめていって、もはやレールガンの3期やってたことも知らないんだろうと思うと、な、涙が出ますよ……。
※リンクは3期のものですが、1期2期とも配信されています。
12.モンスター娘のお医者さん
メメ・ルドン
鍛冶職人見習いのため、通気性の良い格好
モン医者からはサイクロプスのメメ。実は原作ラノベの1巻が発売されたころくらいから応援していた作品で、アニメ化は嬉しかったです。最初は思ってたより主人公のグレンの声が幼いなとか、サーフェの声が大西さんって合ってるかな?とか思ったのですが、意外と違和感なく視聴できました。1話先行ニコ生で謎にホストのローランドを呼んでいて草。
魔族と人間が共生する唯一の都市リンド・ヴルムにて、魔族専門の医師である人間のグレンが助手のラミア、サーフェとともに、様々な種族の患者を診療していくという物語。放送前のPVは謎にエロ推しというか、診療される患者が喘ぐシーンばかり強調されていたのですが、種族ごとに異なる特徴や器官によって起こる病状や怪我にまつわる医療作品なので、そういうのはあんまり期待しないで見てもらいたかった……。最初の方は懸念していた通り、「エロでいくならレビュアーズを見習ってもっと振り切れ!」とか見当違いのコメントをされてしまっていた印象があります……。でもじゃあ健全な作品ですかというとそうでもないし、難しい塩梅でした……。
回想のゴーレムの手術シーン
最近のラノベはなろう発が多く、なろうはイラストがないのでエロがない→アニメもそういったシーンは少ない→そういったシーンがある作品はエロ推しと思われてしまうのでしょうか。ラノベといえば1巻に数回お色気シーンがあるイメージはもはや古いのかもしれません……。というかこれは僕の偏見かもしれない……。
メメは画像のとおりサイクロプスで単眼種族。複眼の多い街だからか単眼の自分に自信がなく、早口で自虐セリフをたくさん喋ってくれていてとても満足です。声優の岡崎美保さんは、転スラ(転生したらスライムだった件)のリムル、2020年だとはめフラ(乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…)のメアリ、「群れなせ!シートン学園」の白海カナ(8話のシー学園に出てきた歌姫)などでも出演されていて、歌もうまいらしいので今後に期待なのかもしれません。というかリムルだけで3クールくらいは主演がありますね……(転スラ2期+転スラ日記)。
はめフラからメアリ・ハント
©山口悟・一迅社/はめふら製作委員会から
実はメメはアニメ1話にもひっそり出番があったのですが、これはアニオリで、原作1巻では出番がありません。これは良改変だなーと思いました。
13.Lapis Re:LiGHTs ラピスリライツ
お化けに会って気絶してから目覚めたシーン
©KLabGames・KADOKAWA/TEAM Lapis Re:LiGHTsから
ラピライは「この世界のアイドルは魔法が使える」というキャッチコピーで、アイドル物かつ魔法物という感じの作品。ウマ娘とかでも見た、ソシャゲ展開前のアニメ化という最近よくあるパターンだと思います。(全然関係ないけどウマ娘リリース決定おめでとうございます!)
アニメは主人公ティアラが魔法学園に編入してから、班員のメンバーと協力して進級を目指し、アイドル活動なんかもするお話。ソシャゲ展開ということで、かなり多くのキャラが出てきましたが、名前まではともかく各キャラの見た目と性格が一致するくらいまでの個性を出してきているのは中々良い出来だったと思います。
魔法世界のために、魔法によって動かす道具は相当の数あり、日常生活に魔法が溶け込んでいる世界観は結構好きでした。アイドルものとしてもライブの3Dの出来はかなり良く、モデルも数多く作っていてなかなかやるなあと思いました。
木に付けると住居スペースができる魔道具的なもの
©KLabGames・KADOKAWA/TEAM Lapis Re:LiGHTsから
エミリアはⅣ KLORE(フォークロア)という亜人ユニットに所属するサキュバス。初回登場時はエリートで自信満々なお嬢様という感じだったのですが、登場するたびにポンコツ感が出ていて愛されるキャラになっていったと思います。メイドロボのあるふぁとの絡みや、幽霊のガーネットとの絡みが良かった。
同時期にやってたアニメのエミリアも好きです。(夏アニメのエミリアといえばリゼロ2期だったのかもしれませんが……)
魔王学院のエミリア先生です 退場後出番がなく悲しい
©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academyから
14.魔女の旅々
フラン
ザ・魔女って感じの見た目が好き
©白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会から
魔女の旅々からは主人公イレイナの師匠であるフラン先生。いったいいくつなんでしょうかこの人。CVは花澤香菜。
魔女イレイナが世界を旅して、その中で出会った人や街、国との出来事を描写していく、基本的には1話完結型の物語。時には1話で2つの短編構成のときもありました。
初見時から思ったのはとても「キノの旅」みが強いなという印象。旅人の主人公があちこちを旅する話で、時に別キャラがメインの回もあったり、それぞれが直接間接的に影響し合ったりする感じとか、救いようのない話(3話A,B、4話)とかやや寓話っぽいお話(6話)とかは影響受けてるのかなって……。ただ、キノの旅と比較しても、主人公がかなり俗物っぽい点が異なっていて(キノも食と睡眠に関しては俗だけど基本的に達観している感じがある印象?)、7話Bのぶどう踏みなんかはキノだと発生しなかっただろうなあと。あと、9話の遡る嘆きなんかも、キノだとショックは受けてもここまではなかっただろうなとか……(比較ばかりするダメなオタク)。
比較抜きにしても世界観設定として背景美術、小物のデザインなんかはとても綺麗で良かったですし、5話の箒の追いかけっことかもいいですね。作画はずっと安定してきれいでした。
正面の灰色の髪の毛の娘が主人公イレイナ
©白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会から
フラン先生は1話以来だと5話の学園とか、あと10話11話の師匠弟子回とかでの出番でした。調子に乗ってイレイナを追い詰めて泣かせてしまってからうろたえる感じとか、我慢はしないよう教えたら朝食が質素になりそうになって焦るところとか、抜けてる感じが好き。なんだかんだで弟子のイレイナのことを気にしているのもいい人だ……ってなりました。
魔女旅は最終回のCパートが新キャラアムネシアを出したところで終わっていて、2期決定とかなのかな?と思いましたが、結局今のところ特に続報はないっぽいんですよね。やっぱり原作ファン(特にアムネシアファン?)へのサービス……?
15.憂国のモリアーティ
ミス・ハドソン
初対面相手に猫をかぶるミス・ハドソン 左がホームズ
分割2クールで2021春から12話が始まるらしいのですが、分割2クールは一応この時点で終わりという判定にしています(連続2クールはまだ終わってない判定なので取り上げません)。
憂国のモリアーティは「シャーロック・ホームズ」シリーズに出てくるホームズのライバル、モリアーティを主人公に据えて、クライムコンサルタントとして貴族に恨みを持つ依頼人に殺人方法を教えたり手助けしたり、時には事件が起こるように誘導したりするお話です。イメージとしては「金田一少年の事件簿」の高遠とか、「探偵学園Q」のケルベロスが主人公みたいな感じですかね?
ただ、本作品についてはかなり直接的に手伝ったりしていて、犯罪の教唆や幇助にとどまらず共犯な気がしますが……(教唆、幇助、共犯の厳密な違いなんてわからないので、法学部出身の人に聞いてください)。
スマートに貴族を殺す手段を色々考えていて、かっこよく見えるように演出されているのですが、やっぱり犯罪なので倫理観バグっとるな~……という気持ちになります。まあ階級差別のある時代のことなので、今と同じ倫理観なわけないですし、こうまでしないと階級差別撤廃の流れができないということなのかもしれませんが……。
主人公ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ
基本的にはイケメンキャラがいっぱい出てくる作品で、女性キャラが全く出ない回もあるような作品ですが、ホームズの下宿先の大家さんとして出てくるのがミス・ハドソンです。男キャラだけの作品の中でたま~に出てくる女キャラは5割増しくらいかわいく見える気がします。*6
この意味では冬の「宝石商リチャード氏の謎鑑定」の谷本さん(CV花澤香奈)も考えたんですけど、あっちは半分くらいの回で出てくるのでちょっと出すぎかな……としてこっちに。男キャラがたくさん出る作品ということなら冬春「ケンガンアシュラ」とか秋「ゴールデンカムイ」も面白かったです。*7
16.大人にゃ恋の仕方がわからねえ!
須藤美緒
僧侶枠のヒロイン、なんか……あんまり……かわいくない……
©桂タマミ/Suiseisha Inc.から
僧侶枠代表でおとこいから須藤さんです。2020年も僧侶枠が毎クール放送されていて、嬉しいやら悲しいやら。冬「おーばーふろぉ」、春「俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで...~」、夏「巨人族の花嫁」、「オオカミさんは食べられたい」と本作品の5作品をみました。
僧侶枠は本当に倫理観がバグりまくっていて、自分の普段触れている作品がいかに狭い倫理観の中で行われているかを再認識させてくれます。当然のように行われる不倫、二股、NTR未遂……。リアルもこんなものなんでしょうか。こんなことなら、個人的にはSchool Daysの誠が殺されるくらいの方が納得いきますね。
今作品も、女性に対して「今まで経験してきた中で君は極上の体だぜ」と男が褒めるのも、それを聞いて「励ましてくれてるんだ……」って感謝する女性側も心情が理解できなくて???ってなってしまいました。
これまでの僧侶枠は、実は隠れ美人の主人公ちゃんが突然イケメンに迫られて~みたいなパターンと、性欲に支配されている男主人公がなし崩し的に複数の女性と関係を持ってしまって~みたいなパターンで構成されている印象(あとたまにBL)がありましたが、この作品は主人公が男側なのか女側なのかが判然としない感じで、どちらの心情も描かれているのが新鮮でした。シナリオは個人的には男側もセカンド童貞(そもそもセカンド童貞ってなんなんだ……)であることを女性側に打ち明けることなくまとまってしまって、そこが若干期待とずれました。
ただ、毎回出てくる言葉のインパクトは強く、1話ラストでいきなり「セックスってこんなに気持ちよかったっけ……!」とかのセリフや、そもそもサブタイからして5話「性衝動が大絶叫している」、7話「『ヤレたらラッキー』に尽きるだろ?」など倫理とは何なのか、考えさせられる内容でした。
5分アニメで全8話のため、インスタントな楽しみを得るなら僧侶枠は結構悪くないと思います。
17.土下座で頼んでみた
豊房麗
毎回こんな感じの紹介から土下座の流れ
©ふなつかずき / DMM picturesから
ショートアニメ(僧侶枠除く)からは土下座で。今年もショートアニメがそこそこありましたが、この作品は毎回安定して笑ったので……。春~秋「別冊 オリンピア・キュクロス」とか、秋「秘密結社 鷹の爪~ゴールデン・スペル~」とかも迷ったのですが……。
鷹の爪から鳳美空さん(CV佐藤利奈)
©DLEから
本作品についてはあらすじも何もなく、主人公の土下座(どげすわる)が、女の子に土下座して胸かパンツを見せてもらおうとするだけの話です。こんな話で12話もできるのがすごいですね……。その中でもかなり頭のおかしかった回で豊房さんを選びました。8話「赤ちゃん始めました」では、土下座して胸を見せてもらおうとする土下に対して、「おっぱいは赤ちゃんのものですから!」と断るも、土下が「バブバブバブ!!!(迫真)」と言い出して赤ちゃんとなり、最終的に押し切られて見せてしまうといった展開です。わけわかんねえ……。
こんな作品ですが、小倉唯さんが3キャラ演じてたり、豊房麗含む2キャラを長妻樹里さんが、他2キャラを富田美憂さんが演じてたりします……。ちなみに土下座は杉田さんです。最終回はホラー回で必見です。異世界転生して2期やってくれないかな。
EDがめっちゃノリノリなので聞いたら歌いたくなると思います。Let's 土下座! あと毎回制作進行の人の名前が変わってて面白かったですので、見る人はEDテロップも注目してみてください。
18.ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
天王寺璃奈
ピンク髪の娘 ほとんど表情が変わらないのが良い
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から
言わずと知れたラブライブ!の新作シリーズです。ここだけの話、無印ラブライブ!を見ておらず(ソシャゲのスクフェスは5,6年前くらいにちらっとだけやってました)、アニメはサンシャイン!からのため、その辺との比較は十分にはできないですが……。
今作品は廃校の危機を救う!とか、グループで予選を勝ち上がっていくといったような展開ではなく、同好会メンバーそれぞれがそれぞれのやりたいソロアイドルとして活動していく、という物語になっています。1話から9話は各メンバーメインの物語で、10話からは主人公の侑がやりたいことを見つけて「スクールアイドルフェスティバル」を企画・実行していくといった展開でした。
この、主人公がアイドルではない、というのもラブライブでは新鮮でしたねー。最初は普通にメンバーになると思ってたら、よく見るとOPで踊ってないし歌ってないしで!??ってなりました。
黒髪ツインテで髪先が緑色なのが特徴の侑
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から
毎回ある、突如始まるライブシーンはどの回も出来が良くて見ていて楽しかったです。個人的には、表情が硬くて人前で踊るのが怖いと言っていた莉奈が、「できないことをできるようにする」のではなく、「できることでできないことを補う」ということで仮面を着けるという展開が好きでした。
ライブのラストの決めポーズ
©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から
実際この仮面の性能は分かりませんが、電子機器っぽくて熱そうですし、お面の表情を変える操作も必要だと思うので、相当に高難度ですね……そもそもお面をつけて踊るのはとても難しい(経験談)のでこれは本当にすごいと思います。呼吸はきついし、視界は狭いし、ステージだとどこで落ちるかわからんし……。正直OPを最初に見た時からなんだこの娘!?ってなってました。
どうでもいいけど、虹ヶ咲学園はめちゃくちゃマンモス校に見えるのでこの規模の女子高があったら代わりに共学校の女子が減ってそうですね……。
19.魔法科高校の劣等生 来訪者編
アンジェリーナ・クドウ・シールズ
魔法科は1期が2014春夏だったので、6年ぶりになります。間に劇場版を挟んだとはいえ、6年空いての続編はなかなかできることじゃないよ。ラノベ原作アニメの続編というと、2020年はダンまち3期、リゼロ2期、SAO4期?(何期になるんだ?)、俺ガイル3期など、色々とありました。ラノベアニメってなかなか中途半端に終わることも多い印象だったんですが、最近は割と続編が作られることも増えてきたな……と感じています。
まあ上で挙げたのは相当人気な作品ばかりなので続編があるのも頷けますが、魔法科もかなり人気はあるのに続編が中々作られなかったので……。ちなみにスピンオフの「魔法科高校の優等生」がアニメ化決定したらしいです。めでたい。
魔法科高校に通う司馬兄妹をメインとした本作品ですが、今回の「来訪者」とはアメリカから来た戦略級魔法師「アンジー・シリウス」……のことと見せかけて、実際は寄生した人を殺して操る「パラサイト」だったという展開。日本に入ってきたパラサイトを駆逐するために、主人公の司馬達也たちはアンジーと敵対しつつも暗躍?する内容です。後半2話についてはアニオリで、今後の物語で出番がある桜井水波と黒羽姉弟の紹介回といった感じでしたかね。
原作既読組ですが、キャラに声と動きがついて、リーナがより可愛くなっているような気がしました。アニオリでかわいらしい行動も増えたし……スタッフも狙ってるのかもしれない。日笠さん、すごいですね……。あとは、6話7話のバレンタイン~ピクシー覚醒辺りはぜひとも見たかったので、映像化してくれてとても嬉しいです。魔法科は色々言われるけれど、普通にラブコメ展開が面白いんですよね……。アニメスタッフのBGM芸にも磨きがかかっていて、BGMだけで笑ってしまうこともしばしば。どこからこんな音楽取ってくるんだ……。さすおに成分もかなり補給できました。
達也に特製カカオチョコを渡せてご満悦の七草真由美
OPの空耳文化は今回はあまり振るいませんでしたね……。「曖昧な酪農家の現実に」と「水餃子を生み出す魔法みたいに」くらい。1期1クール目のころにLiSAさんは嫌がってたと噂に聞きましたので仕方ないかもしれませんが……。
※リンクは1期のものですが、2期及び劇場版も配信されています。
20.アサルトリリィ BOUQUET
楓・J・ヌーベル
満面の笑みの楓さん 顔芸キャラでもある
©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクトから
アサリリ、いやもう本当めちゃくちゃ面白かったです。
アサルトリリィプロジェクト(という名称になる前からあるコンテンツみたいですが……)というのが長い期間続いており、アニメはその一環ということみたい?で、もうすぐソシャゲも始まるとのことです。正直、情報が多すぎてちょっと調べただけでは全容がわかりません……。ソシャゲリリース前後にアニメもしておこう、くらいのノリではなさそう……?
近未来、「ヒュージ」と呼ばれる生命体により人類は破滅の危機に瀕しており、唯一対抗できる「リリィ」たちがヒュージと戦う物語。今作品はリリィ養成機関である百合ヶ丘女学園に補欠合格した一柳梨璃がシュッツエンゲルの契りを結んだ白井夢結と、9人のグループ「レギオン」のメンバーを集めて、ヒュージと戦っていく物語です。
1話視聴時は、「ソシャゲ原作にありがちなキャラ出しすぎな奴だけど、少数しか出さないよりは全然いいよね」とか、「百合ヶ丘にメインキャラの名前がユユとリリとか完全に百合だなこれ……」とかいう印象でした。戦闘シーンはまあまあかっこいいしまあ期待できるかなあ、くらいだったのですが、回を重ねるごとに面白くなっていきました。
アサリリの面白いところはいくつもあるのですが、一つ挙げるなら「梨璃と夢結の関係性」の描写が良かったです。最初はやたら懐いてくる梨璃に鬱陶しがっていた夢結だったのに、回を重ねることに親愛の情が募っていく様がとても良かったです。特に、過去のトラウマから自らを責める夢結を奮い立たせた梨璃の言葉は、何の根拠もなくても真に迫るもので、夢結を暗闇から救ってくれます。夏吉ゆうこの泣き演技が良い。
6話から ここがピークじゃないのがすごい
©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクトから
他にも魅力的なキャラクターが多く登場する中で選んだのが楓・J・ヌーベル。1話からメインで出ずっぱりですが、1話終盤以降常に梨璃の為に行動してくれています。とはいえ、溺愛したり心酔しているわけではなく、言うべきところではちゃんと指摘しているのも良かったです。「まーたわからんちんなことを~」とかお嬢様の中に見える面白い言葉遣いが好きでした。中々報われないギャグキャラなのも美味しい……。
アサリリは各話でそれぞれ初登場時に所属と名前を記載してくれていて、これのおかげでこの娘誰だっけ?とかいうことも少なく、また何度も見ることで名前も覚えられるという神システムでした。世界観損なわないならこれ全部に導入してほしいくらいだ……(老人)。
名前と所属と学年が毎回出る神システム
©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクトから
以上20作品で2020年アニメを振り返ってみました。書けていないアニメもまだまだあるのですが、とりあえずこんなところで……。かぐや様2期とかラブコメ作品をもっと紹介すべきだったかも……。
思い返してみて思ったのですが、結構百合アニメが好きなのかもしれません。うーんそんなことはなかったはずなんですけどね……。
2021年に放送されるアニメも楽しみです。