今年も1年間のアニメを振り返っていきたいです。
今回も20作品に絞るのに結構苦労しました。見たアニメの1/4から1/5くらいなので割合的には20%以上は選んでいるはずなんですが……。
毎年ジャンル被りが気持ちあんまりないように心がけているつもりなのですが、見ているアニメの時点でフィルター掛かりまくっていることもあり、実際に上がった20作品はジャンル被りしまくってました。許して。
相変わらず今年も長いので、少し時間があるときにどうぞ。
2022年は↓
- 1.冰剣の魔術師が世界を統べる
- 2.お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
- 3.犬になったら好きな人に拾われた。
- 4.転生王女と天才令嬢の魔法革命
- 5.異世界のんびり農家
- 6.【推しの子】
- 7.神無き世界のカミサマ活動
- 8.女神のカフェテラス
- 9.異世界でチート能力を手に入れた俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~
- 10.勇者が死んだ!
- 11.ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~
- 12.夢見る男子は現実主義者
- 13.アンデッドガール・マーダーファルス
- 14.シュガーアップル・フェアリーテイル
- 15.デキる猫は今日も憂鬱
- 16.七つの魔剣が支配する
- 17.聖剣学院の魔剣使い
- 18.アイドルマスター ミリオンライブ!
- 19.16bitセンセーション ANOTHER LAYER
- 20.陰の実力者になりたくて!
- 終わりに
1.冰剣の魔術師が世界を統べる
令和の石鹸枠の復活に涙を流した冬アニメから、リリー・ホワイト。CVは釘宮理恵さん。くぎゅうううううううう
突然ですが、「石鹸枠」って御存じですか? 御存知なければこれを機に覚えて帰ってもらいたいのですが、2014年春の『星刻の竜騎士』以来存在していた、異能学園ハーレム系ラノベ原作アニメを指す呼称となっておりまして、2017年春以来存在しなくなり、我々石鹸枠愛好家は長い石鹸氷河期を生きてきたところ、燦然と輝く石鹸枠が世に現れ、石鹸枠界隈は大いに沸き立ったのでした……いや、すいません、石鹸枠愛好家はもうみんな絶滅したかもしんないので、僕だけが一人沸き立ってたのかもしれない。
貴族等のエリートのみが通う魔術学院に、初めて通うこととなった一般家庭出身(オーディナリー)の主人公、レイ(CV榎木淳弥)が、実は世界最強の「冰剣の魔術師」であり、学園内外を巻き込んだ陰謀を彼と彼の仲間たちが解決していく……という感じの懐かしいタイプのライトノベル原作アニメです。
あらすじだけを見ると、「お前が楽しめただけのアニメだろ」とか言われそうなのですが、ちょっと待ってほしいんです。いや、ホントに面白かったんですって。
確かに設定はどこかで見たような内容かもしれませんし、作画も良くないかもしれません。でもアニメにおいて大切なのは何よりも演出なんだというのを改めて感じさせてくれる素晴らしい作品です。
どう聞いてもサンシャイン池崎の口上をかましてくる金髪ツインテツンデレヒロインの登場シーンや、筋骨隆々の男たちに囲まれるギャグシーン、「ホット、クールがホットになる!」などの謎にセンスのある褒め言葉が矢継ぎ早に繰り出されていく内容、毎回完璧なタイミングで始まるOPのイントロ、なんでそこをカットするんだよという視聴者のツッコミに完璧に回答する7話EDなど、挙げればキリのない演出の妙を随所に感じられました。(この辺、中々画像では伝えにくいですね……)
演出によるギャグがめちゃめちゃに面白いのに、なんだかんだで本筋のシリアス展開までは邪魔をしない程度に締めているバランス感覚もお見事です。
こういう、あまりお金がかけられないんだろうなあというのがわかりつつも、演出の工夫でなんとかかんとか面白くしようとしている感じが大変好きです。2015年冬に放送された、伝説の石鹸枠のワルブレ(聖剣使いの禁呪詠唱(ワールドブレイク))を彷彿とさせて、約8年越しの楽しみを味わえたといっても過言ではない。石鹸の魔術師が世界を統べてくれ~。
ニコニコのコメントであった「冷蔵庫の余りもので作った夜食が思いのほか美味しいみたいな面白さ」とかいう表現が的確過ぎる。
ヒロインについて、メインとなるのは3大貴族のアメリア(CV佐伯伊織)やレベッカ先輩(CV和氣あずみ)、読書好き同級生のエリサ(CV春村奈々)やぼっちツインテのクラリス(CV本渡楓)だったのでしょうが、個人的にはライバル校のアリアーヌ・オルグレンさん(CV関根明良)が好きでした。じゃあなんでリリーを選んだのかって言われたら、それはもう本編を見てもらうしかないのでしょうね……。
毎回の神タイミングのせいでOPのイントロ聞いただけでめちゃくちゃ笑顔になるようになってしまった。
2.お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
椎名真昼
お隣の天使様からは、椎名真昼(しいなまひる)さん。CVは石見舞菜香さんです。
主人公、藤宮周(ふじみやあまね)は、過去に少しトラウマを持ち一人暮らしをしている高校生。同じ学校の学業・運動・性格良しの、通称「天使様」の真昼が公園で雨に打たれているのを見かけ、声をかけたことをきっかけに、二人の距離が近づいていく、というラブコメディ。
実はなろう発作品らしいのですが、異世界要素もファンタジー要素も全くない正当なラブコメディとなっていて、こんな作品もなろうにはあるんだなあ……という気持ちになりました。なろう作品も結構見てきているはずですが、異世界転生/転移系でないとしてもファンタジー世界観なんですよね。そういう意味では異色でした。
最初のうちは真昼と周が少しずつ距離を詰めていく初々しいラブコメだ~と思って見ていたのですが、中盤から終盤にかけてはあまりにも甘過ぎて、「甘すぎて発狂しそう」「砂糖吐いた」「いったい俺は何を見せられているのか」「もうここまでくると逆にムカつくわ」「んんんんんんwwwww」「は~~~~!???」とキモオタになってしまいました。駄目人間にされていたのはワイの方だった……?
外では嫌われないような「天使様」の真昼が、周にだけは見せる少しおせっかいで、だけどちょっと抜けてるところもあって……という可愛いらしい一面を見せてくれて、これで周が好きにならないのは逆におかしいだろって思ってたら、7話で周本人もそう自覚してて草生えた。僕は2話くらいからそう思ってたよ。
真昼のいじらしさもそうですが、実は周君も、「君、本当に今まで彼女いたことないんですか?」っていうくらい理想の彼氏(まだ彼氏にはなっていない段階だったけど)ムーブをしているなと。メンタリティは年相応っぽいところもなくはないのですが、対応だけ見るとパーフェクトで、こんなことできる男子高校生ヤバすぎんか? 俺はできねえよ! とか思ってたらネットではスパダリとか言われてた。そらそう。
お互いに家のこととか過去の事とかを話し合える関係になっていき、最終的には無事に結ばれたのですが、どうやら2期が決定したらしいです。ここから更にイチャイチャするってことですか?? 見てて自分が溶け落ちないかが心配ですね……。
3.犬になったら好きな人に拾われた。
猫谷ミケ
紳士枠の「犬ひろ」からは、猫谷さん。
タイトルのとおり、目が覚めたら犬になっていた主人公が、好きな女の子の犬飼さんに拾われて、飼い犬として過ごしつつ元の人間の姿に戻ろうとする話です。
この作品、OP主題歌のメンバーが豪華すぎていきなり笑ってしまいました。
メンバーは次のとおり
橋本みゆき、榊原ゆい、Rita with AiRI、Ayumi.、片霧烈火、川村ゆみ、佐咲紗花、Duca、中恵光城、のみこ、美郷あき、yozuca*、rino、riya(eufonius)
これ全員でerg主題歌何作品歌ってるんだよ……。
本編の内容はというと……まあ犬になった主人公がヒロインの犬飼、猫谷、月城の3人に動物だから許される系のスキンシップとかを繰り広げていく感じで、これぞ紳士枠ですね、という内容。
ただ、主人公が変態紳士かと思ったら、ヒロインの方がド変態でした。犬飼さんは外ではクール系なのですが、実際には犬を溺愛していて人間に全く興味がない感じで、もうポチ太(犬になった主人公につけられた名前)と"そういう"ことをしたがっています……。
とはいえ、動物が好き(愛玩的な意味ではなく恋愛/性愛的な意味で)であれば、そうなってもおかしくないのかもしれません。十数年前までは異性愛者だけを認め同性愛が認められなかったことを考えれば、同種愛者だけでなく異種愛者を認めないのは時代に取り残されるのかも……
と一瞬騙されそうになりましたが、だからって自分の跨ぐらに入ってきてもらいたがるのは擁護のしようのない変態だよ。
別ヒロインの月城うさぎも、主人公(人間)を好きだからって、失踪した(ことになっている)先輩の家に来て一人でし出すので、こっちも相当変態。(男女逆で考えてみたら一発通報ものだから、これも通報ものになるかもしれない)
この一人でしているシーン、
うさぎ「センパイ……どこ行っちゃったの……(涙)」
ポチ太「(すまん、俺は今お前のスカートの中にいるんだ……!)」
でアホほど笑ってしまった。どういう状況なんだよ。いや、見てたらわかるんだけども。
という感じで、変態ではないことで個人的には猫谷さんの評価が高かったです。
ところで、今年は紳士枠があんまりなかったかもしれません。
試しにwikiで調べてみたところ、3作品だけ……!?
乳首が見えるアニメ/2023年 - 乳首が見えるアニメ・コミックwiki
(有志wikiでもう風前の灯火っぽいので全部網羅していないのかもしれませんが)
自分が見た中で紳士枠だと思ったのは、本作以外だと『あやかしトライアングル』と『てんぷる』くらいでしょうか……。
最近のアニメは一般に寄っていきすぎている気がするので、こういう作品も1クールに1作品くらいは生き残っていてほしいのですが、もうこういうのも需要がないのかもしれませんね。それとも僧侶枠で満足しているのかな……。
4.転生王女と天才令嬢の魔法革命
ティルティ・クラーレット
『転天』は異世界に転生して、王女となったアニスフィア(CV千本木彩花)と、王子の婚約者だったのに手酷くフラれて冤罪までかけられそうになった天才令嬢のユフィリア(CV石見舞菜香)が、魔法革命をするまでの物語。
異世界転生ものではありますが、あまりそれらしさを感じさせず、魔法ファンタジーとしても筋の通った物語である一方で、アニスとユフィリアの関係性がかなり良くてめちゃくちゃ面白かったです。
終盤になると、アニスが転生したことで生まれてくるはずだった本来の王女の人格を自分が殺してしまったのでは、という自責に苦しんでいることが分かったり(こういうのを真面目に考える異世界転生系主人公ってほとんど見たことないですね……)、
最初はユフィリアをアニスが好き好き~と言っていたのに、終盤ではむしろユフィリア側からの気持ちの方が大きくなっていたり(そこの関係性、正直そこまでいくとは思わなかった……。)、
最終回で「魔法革命」のタイトル回収をしたりするところなど、
個人的に好きなポイントを挙げればキリがありません。
作画も戦闘シーンやらドレスやら大変そうな魔法やらも高クオリティで描かれてて、制作どこかな?って思ったらディオメディアでビビってしまった。
2015冬の時代から考えると、ディオメディア制作作品がこんなに人気になったら泣いてしまうよ。でも、たまにでいいからワルブレを作ったあのころを思い出してくれ。
ティルティさんは、アニスの友達(?)で呪いの研究者。アニスとユフィリアに対して、当事者ではないからこその視点でのアドバイスとかをくれるのが好き。アニスを匿うとこも好き。
メイン二人だけではなくて、ティルティ以外にもメイドのイリアさんとか王(アニスの父)とか、脇を固めるキャラもしっかりしていて、そういうところも良い作品だったなと思います。
5.異世界のんびり農家
ティア
現世で手違いがあったお詫びとして、神から望むものを与えられて、農作業関係の能力をもらった主人公、街尾火楽(まちおひらく)が、農業の能力を生かして開墾し、人々が集まって街を拓いていく、という内容。
あらすじを見たら、テンプレじゃんと思うかもしれませんし、実際1話ではちょっとテンプレ―トすぎてつまらんかもな……と僕も思いましたが、なんだかんだと2話からキャラが徐々に増えていき、少しずつ街が発展して広がっていく様子は見ていて楽しかったです。
なんというのでしょうか、凄腕プレイヤーによる街シミュレーションゲームのプレイ動画を見ているような面白さみたいな感じ、でしょうかね……?
最初は一人で開墾しているところに、吸血鬼のルールーシー・ルー(CV下地紫野)が「第一村人」としてやって来て、その後は天使族のティア(CV洲崎綾)が、更にハイエルフがたくさんやってきて…という感じにどんどん増えていく。(他にも実は狂暴な狼やら蜘蛛やらも住んでたり。この辺もマスコット的な可愛さがあります。)
住民はモンスター+女性キャラクターばかりなのでハーレムものっぽいようにも見えますし、実際に子孫繁栄を目的としているハイエルフたちが多いので、火楽は隙あらばそういうことになりそうなのですが、そういった描写はあまりなく、最初にプロポーズした吸血鬼のルールーシー・ルーと結ばれています。(2話でいきなりプロポーズするのびっくりしたよ)
いや、まあ何故か他の村人が嫌がらないので風呂が男女一緒だったりしているのですが、なんというのでしょう、嫌がったり恥ずかしがったりがなくてあっけからんとしているのもあり、健康的なエロスという感じでしたかね。性欲っぽさを感じない内容というか。
なのに終盤になってルーが突然妊娠したとか言い出して、全然そんな描写なかったのにやることやってんなあ!??ってビビりました。ルーにプロポーズしてからラブコメ描写もほとんどなかったので、本当にびっくりした。
なんならプロポーズはてっきり「村にいてほしい」くらいの意味合いだったのかと思ってしまうくらい、性欲あるんかこの主人公?という感じだったので……。
いや、でも言われてみれば3話でティアを村に引き込むときに「大変でしょ」とかどうとか言ってたな……農作業が大変じゃなくて、そういう意味だったのかよ……。
どうやら、原作(?)ではマジでハーレムを築きあげるらしく、性欲ないどころか神に与えられた健康な肉体のおかげで性豪らしい。その内容をここまでそういった描写なく描いたアニメスタッフはすごいっす……。マジで妊娠発覚シーンはびっくりしましたよ……。
なんかそういうところばっかり書いてしまったけど、スローライフといいつつも冒険者になったりして戦闘したりすることの多い異世界転生作品の中で、ここまでず~~っと、のんびり視聴できる作品ってのは珍しいです。ずっと頭からっぽで見れて楽しかった。
なんだかんだで農作物を育てる⇒村を育てる⇒人を育てる、と「育てる」をテーマに描かれていたのかなって。そんな内容なのにやったやってないでワーキャーしている俺って……
※dアニメはレンタルなのでアマプラも
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B63FH98B
6.【推しの子】
斉藤ミヤコ
主題歌『アイドル』がめちゃくちゃなヒットとなり、2023年を代表するアニメにも挙げられるであろう作品の【推しの子】。
アニメ化前からも、あちこちで名前を聞く作品でしたが、これは人気出るのも分かるなあという面白さでした。(しかし、結構心苦しい展開も多いので、万人に勧められる内容か?と問われると難しいですね……。)
推しのアイドル、星野アイのファンで産婦人科医だった主人公は、アイの出産の担当となるも、出産直前に殺害され、アイの子供である愛久愛海(あくあまりん)(通称:アクア)に転生、その後はアイの子供として生きるも、アイは狂信的なファンによる殺されてしまい、アイの情報を売ったと思われる実の父親を探すため芸能界に入っていく……というお話。まさかの転生もの。(全然知らなかったので普通にびっくりした。)
まずもって、アイが16歳の人気アイドルなのに妊娠・出産しているということもそうですが、作品愛のない実写化事案であったり、コネクションによるごり押しがされたり、リアリティショーの炎上事件があったりなどなど、芸能界の黒い部分をも描いた本作品。
個人的には、5話、6話、7話のリアリティショーの黒川あかね(CV石見舞菜香)周りが見ていてめちゃくちゃに苦しくて、メンタル壊れるかと思いました。でもそこが好き。
飛び降りの瞬間、あかねの主観では綺麗なのに、客観視では絶望的な見た目になっている演出がエグイ。でも自殺したい時ってそこに希望があるように感じるよね。
一方でアイドルとして活躍していくB小町の姿だったり、アクアを巡る恋愛模様だったりと、アイドルアニメやラブコメアニメとしての面白さもあって、これは人気出るよなあ……(2回目)と。
そんな本作からは主人公アクアとルビーの母親代わりで苺プロ社長のミヤコさんを選出。CVはLynnさん。
ヒロインではないので当然そこまで出番は多くはなかったんですけど、この人のやってることめちゃくちゃすごくないですか?
武道館ライブ当日に人気絶頂中のお抱えアイドルが殺害される事件に加えて、社長兼夫が失踪した中、代わって事務所を立て直しつつ、母親を亡くした双子の子供を親代わりになって育てるってヤバすぎる。事務所と子育てのどちらかだけでも裸足で逃げ出しますね……。
成長したアクアやルビーに対しても、しっかり親目線で寄り添いながらも、事務所社長目線でもアドバイスをくれたりと、一番報われてほしいのですが、アクアの復讐が達せられると全然ダメそうなのが辛い……。
1話がいきなり1時間半というのもかなり力入っているなあ、と。初回1時間とかは今までもあったけど、1時間半は聞いたことないかもなあ(とか思ってたら、秋の『葬送のフリーレン』は初回2時間で更にビビる)。
見てみると、上記のあらすじ部分を描くには1時間半は必要だったなという気がします。30分×3話でもできなくはなかったと思いますが、1話で見せ切らないと高校生のアクアがメインとなって展開していく物語である、というのが視聴者に伝わりにくかったかも……。でも3話でアイが殺される展開も、少し見たかった気もする。
7.神無き世界のカミサマ活動
ベルトラン
怪しげな新興宗教の教祖である父親の儀式により死んだ主人公、卜部征人(うらべゆきと)は異世界へ転生していた。そこは「神」という概念がない世界で、征人は神と名乗るミタマ(CV鬼頭明里)の力を引き出すために、新たな宗教を起こして勢力を拡大していくが……という物語。略称はカミカツ。(ハムカツみたいで美味しそう)
そういえば2019年の夏には「かつ神」という略称のアニメがありましたが、全然関係はないです。
また異世界転生かよ、と思われた方もいるかもしれませんが、そこは騙されたと思って見てほしいのです。ネタバレになるから詳しくは何も言えないんですけども。
この作品、全体に低予算感がすごいのですが、逆にそれを利用してギャグに昇華するというのがすごかったです。激粗ドット絵による物語展開やED映像作成の省エネ、バンク演出による天丼ネタなどもありますが、最たる例は実写コンバインでしょう。腹筋崩壊不可避。
主な活動地域が未開拓地域なので水着回は無理かなと思ったら、そんな方法で水着回を生み出すのかよ、みたいなのもあり、思わず膝を打ってしまった。
そんな感じですが、まあ終盤は今年見たアニメでも1位を争う作画崩壊もありましたね。ここまでしっかりした作画崩壊(しっかりした作画崩壊ってなんだ)は最近だと珍しいですね……。
とはいえ、ギャグ方面だけではなく、本筋は宗教あるあるを活かした中々練られた物語となっていました。
例を挙げるなら、
信仰心よりも地縁や利益で信者を増やすといった内容、
民衆からは実際の信仰対象の神よりも身近にいる司祭の方が信頼される話、
宗教による一体感として活用されるセッション()や音楽、
などなど、歴史上の宗教の事件などから見ても的を射ているように思いました。
教祖を父に持つ征人だからこそ、この辺りの宗教組織を作り上げるノウハウだったり、逆に敵対組織を瓦解させたりする手法について詳しい点に納得がいきます。
作品の主なヒロインとしては、ミタマやアルラル(CV花澤香菜)やアータル(CV悠木碧)なのかなと思いますが、まあベルトランも1話から一応出ているので……。
ベルトランは褐色金髪くっころ系女騎士で、CV富田実憂。
くっころはくっころと言っても褐色キャラとは中々な性癖だなあと思いました(小並感)。どんどん尊厳破壊されていっててあまりにも可哀そう。でもそこがいい。
ちゃんと「くっ殺せ」って言ってくれる女騎士は貴重。
8.女神のカフェテラス
鶴河秋水
東大に入学した主人公、粕壁隼(かすかべはやと)はけんか別れしたまま亡くなった祖母の遺した実家兼カフェテラス「Familia」に帰省したところ、祖母の家には5人の女の子が居候していて……というハーレム系ラブコメ。
初っ端の出会いで、下着姿のヒロインたちと遭遇する流れに、もう雰囲気が懐かしすぎて1話から涙が頬を伝う。平成に残してきた大切な何かを思い出させてくれた気がするよ。春アニメでは一番好きだったかもしれません。
店名がファミリアってお前、そんなんパルフェのファミーユを思い出すに決まってるだろ。
最初は衝突していた隼とヒロインたちでしたが、紆余曲折あり祖母のカフェを再建する方針になっていきます。
エロハプニングやらもあり最初は険悪だったけど、徐々にお互いを知って仲を深めていくというのが、本当に正統的なハーレムラブコメというか、美少女ゲーム的なシナリオというか、で毎回泣きそうになってしまった。
5人のヒロインたちも、おっとり系の白菊(しらぎく)、ギャル系の流星(りほ)、スポーツ系の秋水(あみ)、ダウナー系の紅葉(あかね)、ツンデレ系の桜花(おうか)と、これまたお手本のようなキャラクター付けですが、徐々にそうではない一面が見えてくる、というのもこれまた王道ですね……。ほんと泣きそう。
とはいえ、ヒロイン全員が巨乳なところは今風かもしれません。
ヒロインレース的には、担当回で掘り下げもあり恋心を自覚してきた紅葉と流星が抜け出してるなーと思っていたら、最後には白菊が一気に詰めてきて展開が読めません。しかし、1話だけだと桜花がメインヒロインだと思ったのですけど……せっかくの水着回で海で屁をこく女にされてしまって可哀そう(風評被害)。一応担当回もあったんだけどな……。
そして、秋水ですが……少なくともアニメで描かれた範囲では、ヒロインというよりはマスコットみたいな位置づけでした。スポーツ系というよりも脳筋系で、男子小学生みたいな感じなので、恋愛感情とか全然なさそうな雰囲気。
個人的にこういうキャラはあんまり好きにならないことが多いのですが、何故かこの作品だとこの娘が一番好きでした。なんでなんだろう。
ひょっとして鈴代紗弓さんの声が好きなのかもしれない(シャインポストのせいか)。
9.異世界でチート能力を手に入れた俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~
宝城佳織
アニメ化にあたりキャラデザの変わりっぷりが少し話題になった本作品ですが、内容はタイトルのとおり、異世界に転移してそちらでレベルアップしたら、そのステータスが現実世界側でも反映されて、どっちの世界でも無双する、という内容。(異世界でのレベルアップで身体能力が向上するのはともかくとして、顔やらスタイルやらも超イケメンになるのはどういう理屈なんだよと思わなくもない。)
最近の異世界転生/転移系作品は、だいたい異世界に行ったらそのままで、現実世界に戻ってくるものが少ない(これまで見た中だと『100万の命の上に俺は立っている』くらいかな……でもあれも、任意タイミングで行ったり来たりできるわけではないし……)ので、ありそうでなかったなあという新鮮な気持ちになりました。
むしろ、異世界側の話はあまり動かずどちらかというと現実世界メインだったかな、という気がします。容姿やら身体能力やらも変わり学校も転校したことで、これまでの生活とは一変する、というご都合主義マックスの展開ですが、ここまで突き抜ければ面白いんですよ。異世界での俺TUEEEEは食傷気味だけど、現実世界での俺TUEEEEまでやるのはあんまり見たことないですね。
作画も結構良かった(異世界転生/転移作品では、なんだこの作画!?(悪い意味で)ってなるのもある……)。この作品の作画は独特なところもありますが、結構描き込まれているし、割と良く動くように思いました。
視聴後は「意外と面白いやん!」と思っていたのですが、今回感想を書くにあたり調べてみると、インターネット上の評判はあんまり良くない感じ(穏当な言い方)で……。
でも、同じ原作者の冬アニメ『真・進化の実~知らないうちに勝ち組人生~』とか、同時期の春にやってた『異世界はスマートフォンとともに。2』とかと比べたらめちゃくちゃ面白いっすよ!?
異世界転生・転移作品は玉石混交で、確かにこれは石の方かもしれないのですが、石の中にも格の違いがあるんだというのを皆さんにも知ってほしいです。これは上等な石!
ついに僕の感覚がバグってしまったのかもしれないので、それだと泣きそう。
メインヒロインの宝城佳織(ほうじょうかおり)は、数少ない元の主人公の姿を見てもその人間性に惚れた女の子、ということで選びました。CVは鬼頭明里さん。
鬼頭さんは以前から売れっ子ですが、2023年の冬と春は本当に多く名前を見かけました。主役とかメインヒロインとかでの出番が多いのが凄い。
その中でも個人的には冬放送の『英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~』の主人公のイングリスが好き。(これは多分「異世界」転生ではないですね)
EDがスガシカオで草。
10.勇者が死んだ!
ユナ・ユニス
タイトル直球のとおり、勇者が死んでしまった(殺してしまった)ので、代わりに勇者の死体に憑依させられた主人公トウカが、ネクロマンサーのアンリ、幼馴染のユナ、王女のマルグリットらとともに悪魔を討伐していく物語。
基本的にはあんまりやる気がなかったり、太もものことしか考えてなかったりするトウカですが、やるときはやる、という感じで決めてくれるのがカッコよくて見ていて楽しかった。
弱者側のトウカが、工夫や機転で強敵をなんとか倒していく、というのが大変好み。
とはいえ、この作品で欠かせないのはやはりその太ももへの執着でしょう。開幕から、太ももに見た目が近いということで大根を愛でまくっているトウカですが、どこまでも太ももへのこだわりを貫き通すのは素晴らしい。
なんなら公式サイトも、毎回のストーリー紹介画像の1枚目が太ももで笑う。EDも思いっきりふとももの歌ですしね……。
ユナはトウカの幼馴染で、最もその被害にあって裸体を晒させられています。まあツンデレだけど両思いっぽいしいいんじゃないでしょうか。物語後半はユナのためにトウカが頑張る話だったと言っても過言ではないし。
ユナ以外でも女性を見れば太ももに執着していますし、制作陣も、どれだけシリアスな展開でも女性陣の肌色を描くのだ!という強い意志を感じます。
これだけ女体を出しているのに、紳士枠ほどにはなっていないのがとても良い塩梅だと思います。それもこれも、トウカが太ももにしか興味がないからなんでしょうかね。大根でもニーハイを履かせればOKというのは流石にちょっと理解できませんが……。
11.ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~
クラウディア・バレンツ
原作ゲームはその太ももで一世を風靡した有名タイトルで、僕も今回アニメ化された無印はプレイ済みです。(2も買っているのですが積んでて申し訳ない……)
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公式では、穏やかな島に暮らす「なんてことのない普通の少女」のライザが、錬金術と出会って錬金術師となる、ひと夏の冒険、ということになっています(その太ももでなんてことのない普通の少女は無理があるだろ、と各所からツッコミが入りますが……)。
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シナリオ自体はゲームの中盤までを描いていて、ライザが幼馴染のレント、タオと一緒に村の決まりを破って島の外に冒険に出掛けるところから、島の外からやってきた錬金術師のアンペルと戦士のリラに出会い、修行を始めていく、というような内容。
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本作品は、ゲーム原作としては理想的と言えるアニメ化だ、と個人的には思いました。
ゲーム原作のアニメは、どうしてもメディアの違いから描写や説明が不足したり、ゲームの方の面白さに拘ってしまって、アニメとしてはあんまり……ということになることも少なくありません。実際に本作のゲームとしての魅力は、素材を集めて錬金をして、高レアリティなアイテムや装備を作成する楽しみで、それはアニメでは描きにくいのでは……と思っていました。
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しかし、アニメ化に当たっては、アニメに向かない部分は削りつつも、未知の世界に対しての純粋な好奇心やワクワク感というのがとてもよく表現されていたと思いました。1話なんかはライザという「普通」の少女が、未知の技術である錬金術に触れて憧れていく描写がめちゃくちゃ良いなあってなります。
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また、ゲームにはないアニオリ要素も良かったです。(ゲームの内容を忘れているだけだったらすいません……。)
予想外の効果を発揮してしまった錬金物について、錬金術師として作成した物には責任を負う必要があるといった戒めに言及されたり、爆発をうまくコントロールするために何度も実験して、発生する爆風の微調整を行ったりと、錬金術がゲームのシステムとしてではなく、実際に現実に存在したらこういうことも考えないといけない、というのが感じられる内容で、とても良かったなあと。
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キャラクターの魅力については、原作通り十分に出ていたかと思います。オリジナル水着回で笑ってしまったり、突然女性陣を着せ替えし出したりは笑った。アニメで動かれると、クラウディアって凄い美少女だなあ……と思ったので選びました。
(ゲームのときは、リラさんとかライザを見て、「うおっデッカ……」とかばっかり思ってたので……)
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ゲーム(非ソシャゲ)原作のアニメは最近だと珍しいのですが、『NieRAutomata Ver1.1a』もかなり面白かったです(こっちは原作未プレイで新鮮に楽しめました)。
ゲーム原作アニメに対する懸念が杞憂ばかりで嬉しい限りでしたね。
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12.夢見る男子は現実主義者
一ノ瀬深耶
同級生の夏川愛華(なつかわあいか)に猛アタックをし続ける主人公、佐城渉(さじょうわたる)だったが、ある日突如我に帰り、愛華のことは好きだけど……と距離を置くようになってしまう。愛華は愛華で渉がぐいぐい来なくなったことで、渉への気持ちに気付いて……という、両片思いのラノベ原作ラブコメ。
第1話を見たときの僕の感想は、率直に言って夏アニメで一番ダメそう、というものでした。両片思いということなので、愛華がもっと照れたりするシーンがあるのかと思いきや、いきなり謎の女キャラが主人公に接近してくるわ、その動機も説明されてもちょっと意味がわかりませんね……という感じで、おいおい大丈夫かよ……と。
その後も、これいる?という感じの風紀委員長の四ノ宮凛周りとの絡みがあったり、突然の姉回が挟まったりと、3話くらいまでは個人的にかなり低空飛行だったのですが……。
4話、5話からは、なんでこんなとこで不自然にカットしてCMやらEDに入るんだよ、という謎の構成に逆に笑えてくるようになり、夏休みに入ってこれまた突然別ヒロインが登場して、佐城君との接近が立て続けに起こってきて、いやこれは逆に面白いのかもしれんな……!?というじわじわ感があり、後半からはかなり楽しんで見ていました。
微妙と絶妙が8:2くらいのテンポ感で、狙ってやってたら制作陣はすごいと思うけど、多分天然だと思う。
徐々にアニメに僕が洗脳されている可能性がなくはないのですが、コンテンツなんて洗脳されたもの勝ちなので、俺の勝ちってことで良いですか?
こんな感じになんでも面白い期に入ると、OPの各種ラノベアニメOPパロディも面白く感じてくる。(流石にパクリではないと思います)
一ノ瀬深耶(いちのせみな)は、夏休みに入って書店でバイトしていた佐城君のところに、後から入ってきたバイトで同級生の引っ込み思案の女の子。CVは佐伯伊織さん。
佐伯伊織さん?!?ってなりました。ウマ娘のキングヘイローとか、処刑少女のメノウとか、冰剣のアメリアとかの気の強めキャラの声のイメージがあったので、こんな声も出せるのか……と驚きました。というか、最終回まで見ても全然わからなかった……。
夏休み古本屋バイト編は笹木風香さんというお姉さん系ヒロインの後に、この一ノ瀬深耶の登場となり、メインヒロインの愛華をほっぽっておいて2人もヒロイン出してくるのが面白すぎた。ハーレム系でもないのに、普通そんなことする??
まあなんだかんだで最後は愛華ともいい感じになっていて、ちゃんと両片思いっぽくなったんじゃないでしょうか。でも、愛華と親友の圭との三人ビデオ通話に招待されている時点で、佐城君は相当脈あることに気づいたほうが良いと思うよ……。
※レンタルのみ(2024年1月時点)
13.アンデッドガール・マーダーファルス
駒井静句
時は明治、半人半鬼の異形の真打津軽(しんうちつがる)は、首だけとなった不死の異形の輪道鴉夜(りんどうあや)とともに、自らを鬼交じりとし鴉夜の体を奪った犯人を捜すため、ヨーロッパへ。鴉夜の頭脳と津軽の不死をも殺す力をもって、各地で様々な事件を解決する、という物語。
頭しかないので頭脳を使う鴉夜による謎解きと、鬼の力の混ざった津軽が繰り広げるアクロバットな戦闘シーンが本作の魅力の一つ。ダークな雰囲気もあり、割と容赦なくネームドキャラが死んでいきます。真面目そうで可愛いキャラもあっさりと殺されるのが悲しいところ。
本作の最大の魅力は、鴉夜と津軽の軽妙な語りでしょうか。人を食ったような津軽の語り口と、遠慮のない鴉夜の応酬は、自然と耳に入ってきてさながら落語のようでした。CVを担当された黒沢ともよさんと八代拓さんの演技が良かったですね。
特に鴉夜は推理パートで結構喋り通しになったりもするので、中々大変だったのではないかなと思います。
駒井静句(こまいしずく)は鴉夜の付き人。鴉夜にのみ忠誠を誓っているので、津軽を雑に扱う感じが良いですね。ただ、異形ばかりの中で普通の人間なのでバトルではやや割を食っていたかもしれません。
戦闘時にノーパンを気にしたりしてて、萌えキャラという説もある。メイドだし。
推理物でいえば、2023年は冬の『虚構推理』の2期や、冬と夏にやっていた『文豪ストレイドッグス』の4期、5期なんかを見ました。(どっちも推理物って言っていいのかは不明。特に文ストは最早バトルメインかな……まあアンファルも半分以上はバトルなのでセーフ)
虚構推理の2期目はともかく、文ストアニメの続き方は驚きです。5期ってすごいっすよね……。1期のアニメを見たの何年前なんだ……2016年の春だからもう7年以上前!?
あまり続編もの以外に手を出せていないのかもしれません。特にこういうダークな雰囲気のアニメ、最近だとあんまり見なくなってしまったな……という反省があります。どうしても、可愛いキャラを全面にアピールする作品を主に見てしまいがちですが、2クールに1作くらいはこういう系統も見ておきたいなあ。
14.シュガーアップル・フェアリーテイル
ブリジット・ペイジ
女性向けライトノベルレーベルの角川ビーンズ文庫が原作となる本作は冬と夏の分割2クールでした。女性向け作品は、最近だと悪役令嬢ものが席巻している感じもありますが、こちらは正当派(?)なラブコメディです。
銀砂糖師(簡単にいうと芸術的な意匠の砂糖菓子職人)を目指すアンが、妖精のシャル・フェン・シャルとともに、意思の強さとひたむきさで様々な苦難に立ち向かっていく、というような内容。
2クールをかけてじっくりと進むアンの物語では、最初は悪態ばかりのシャルがアンを認めていき、アンもアンでシャルのことを意識していく、という関係性の進展が描かれていて、2クール目第1話から「これはもう今年のベストカップルでしょ……」という感想を抱きました。
とはいえ、恋に障害はつきものなのでしょうか。アンはシャルと引き離されるは、他の砂糖菓子職人に嫉妬から妨害されるわ、シャルに執着するやべー妖精も出てくるわ、とアン虐が止まりません。何度も「もういい加減、アンにはお菓子作りに集中させてあげてくれんか?」という気持ちに……。
各種砂糖菓子も美しく、全体の作画も良かったのではないかなと思います。
ブリジットさんは、1クール目最終回で、とあることをしでかす方で、なりふり構わずに自分の欲しいものを手に入れようとする令嬢という感じ。(高笑いするようないわゆる悪役令嬢ではないけど)
でも、その人間味にあふれた愚かで面倒な感じが逆に愛おしいキャラクターでした。なんだかんだで最後は反省するし、救済ルートもありそう。
ちなみに、男キャラにもジョナス君という、これまた愚かというか、株が下がり続けたキャラクターがいました。一応最後ちょっとだけ持ち直しましたが、彼に救いはあるのでしょうか……。
もう少し、アンとシャルの二人の行く末を見ていたかったのですが、アニメとしては綺麗なところで終わったので、これで良かったのかな……。
めっちゃどうでもいいけど、アン・ハルフォードって名前、ハルフォードはちょっと仰々しく感じますね。聖騎士ハルフォード・ミランを思い出すのは多分ワイだけだろうけど……。
15.デキる猫は今日も憂鬱
仁科理央
夏アニメで一番楽しんでたかもしれない「デキ猫」からは、諭吉行きつけのスーパーのバイト店員の仁科さん。ダークホース的なアニメでした。(猫だけど)
内容としては、OLの福澤幸来(ふくざわさく)と、飼い猫なのにクマのような巨体であり、家事一切をこなすデキる猫の諭吉(CV安元洋貴)のハートフル(?)コメディ。
くまみことかいうな。
1話初っ端から2,3分ほど都会の街並みやら電車の風景をゴリゴリ作画で描写してきて、一瞬でGoHands制作とわからされた本作。個人的にGoHandsのテレビアニメを見るのは2017冬の『ハンドシェイカー』以来なので、めっちゃ久しぶりです。この特徴的な作画が懐かしい……。
正直1話時点ではちょっと退屈かなー……と思っていたのですが、話数を重ねるごとに諭吉に依存しまくった幸来のダメ人間っぷり、でも外ではバリバリのキャリアウーマンであるところ、諭吉が自立して買い物に行きまくっていたり町内の方々と触れ合う描写、まさかの幸来が部長と水族館デート!?などなど、楽しく視聴できるようになっていきました。
なんだかんだで共依存で両想いな二人(一人と一匹)が好き。
毎日3食準備してくれて、掃除も洗濯も一切をしてくれるので、どう考えても一家に一匹諭吉が欲しい。でも、出会いを考えれば幸来以外とのペアは考えられないですねえ……。
何気に幸来は結構なブラック勤務っぽいので、家事にあんまり力を入れられないのは仕方ない。でも卵かけご飯すら作れないのはヤバいよ……。
仁科さんは諭吉が買い物にいくスーパーのアルバイト店員で、諭吉を猫の着ぐるみを着ている不審人物だと警戒していますが、ある日元カレに粘着されていたところを幸来に助けられて、幸来に惚れてしまうという女の子。
2話で出てきたときは、この娘可愛いけどただのバイト店員だしメインにはならないのかな……と思っていましたが、結構出番が多くて嬉しかったです。
幸来も仁科さんもですが、幸来の同僚の柴咲ゆり、尾代など、どのキャラも可愛いのが良かったですね。
16.七つの魔剣が支配する
ヴェラ=ミリガン
宇野朴人先生のライトノベル原作アニメ「ななつま」からは主人公のオリバーたちの先輩に当たるミリガン。
宇野先生の作品は2016夏の『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』以来2作品目のアニメ化になりますね。アルデラミンのアニメも面白かったですし、アニメ化前から良く名前を聞いていたので期待していましたが、とても好みのタイプの作品でした。
実はアルデラミンのコミカライズは、あの転スラのコミカライズの川上泰樹先生です。転スラの漫画を始めて読んだときになんか絵柄似てんなあって思ったら作者一緒でビビった記憶。
卒業までに約2割の生徒が、再起不能、発狂、行方不明等により「闇に飲まれる」キンバリー魔法学校に入学した主人公たちが、魔境の中でトラブルに巻き込まれながらもなんとか生き残っていく、というような内容で、例えるならハリーポッターをラノベ風にした感じでしょうか。
メインとなるのは入学早々に形成された6人組。主人公のオリバーの他、金髪褐色お嬢様のミシェーラ、魔法生物が好きなカティ、農家出身で料理が得意なガイ、非魔法族の一般家庭出身のピート、そして剣で戦場を生き抜いたサムライ少女のナナオとなっています。
世話焼きというかお目付け役のオリバーとミシェーラが、アルデラミンのイクタとヤトリを彷彿としました。戦闘スタイル的にはミシェーラよりもバトルジャンキーのナナオで、メインヒロインもナナオっぽいですけどもね。
魔法学校や世界観の設定が作り込まれているのもありますが、やはり魔法と剣戟が絡み合う戦闘シーンがめちゃくちゃカッコ良い。4話のコロシアムの戦闘シーンの迫力は見ていて手に汗握りました。アドレナリン出過ぎて歯がカチカチ鳴り出すレベルはかなり久しぶりです。
ミリガン先輩は4年生で主人公たちより3つ上になりますが、魔法生物の研究のためには手段を択ばないマッドサイエンティスト(科学じゃなくて魔法なのでマッドマジシャン?)。CVは加隈亜衣さん。
カティに親切なようでいて、自分の研究のために人体解体を計画するようなやべー先輩だったはずなのですが、中盤以降めちゃくちゃ頼れる先輩になって笑ってしまった。あんな殺し合いをした後に、こんな爽やかな先輩になることある?
自分の知的好奇心を満たすことにしか頓着しない上に、良心の歯止めがないところが、いい感じにネジ外れてるキャラしてて好きです。まあこの作品、そんな人ばっかりなんですけど、そういう人間しかキンバリーでは生きていけないのでしょうかね……。
ネタバレになるので、魔剣がどうとかについてはあまり話せないのですが、タイトルをしっかり回収してくる感じも好き。4カ月放送の全15話という珍しい構成なのも驚きでした。
17.聖剣学院の魔剣使い
レギーナ・メルセデス
石鹸枠が1年に2作品もあるという事実に涙を流す。
冰剣はワルブレの後継者という感じでしたが、こちらは正統派な石鹸枠でした。原作者が『精霊使いの剣舞<ブレイドダンス>』と同じなので、そらまあそうか……。
魔王レオニスが自身を封印して1000年、目が覚めると10歳の少年の姿になってしまっていた。戦災孤児と勘違いされて聖剣学院の生徒であるリーセリアに救助されるも、ヴォイドと呼ばれる謎の生命体と人類は抗戦を続けていた。聖剣学院の生徒として入学し、魔王としての復活に向けて力を蓄えつつも、リーセリアたちとともにヴォイドと戦う……という感じ。
物語の魅力としては、最強だったはずの主人公レオがショタの姿になってしまったことで、周りからは庇護対象にされてしまうというおねショタ要素と、とはいえ魔王なので実はめちゃくちゃ強く、身分を隠して暗躍するという点でしょうか。
ただ、申し訳ないのですが、1話目で魔王が眠りについて数千年後に目覚めるシーンに、石鹸枠がなくなってから数年後に目が覚めたようなシンパシーを感じてしまいました。もうどの回で何をしてどういう展開になっても石鹸枠との類似点を見つけ出してしまって、この作品をまともに見ることが出来ていないのかもしれません。俺はどうしたら良いのか。
聖剣でなく魔剣を使うシーンを見て、脳内で『聖剣なんてなくたっていい』が流れ出してしまう……。
キャラデザもなんだかひと昔前の美少女ゲームとかラノベにありそうな感じで、そこもなんとも懐かしい。とはいえ、全体の作画はしっかり令和レベルです。
上で挙げた『精霊使いの剣舞』の作画は今見ると結構結構ですね……当時はそれが普通とまでは言わないまでも、おかしいというほどではなかったのですが……。
こんなところで深夜アニメの平均作画レベルの向上を感じます。
レギーナはセリアのお付きのメイド。とはいえ、二人がもともと住んでいた都市はヴォイドによって滅ぼされているので実質家族のようなものです。まあこの娘はこの娘で別に色々と設定があることも明かされるのですが……。
キャラデザからして、美少女ゲームの二番手ヒロイン感があって大好きです。性格も明るいお姉さん!って感じで正体を知らないレオを可愛くからかったりする感じ。
セリア以外の仲間メンバーでは、レギーナだけ掘り下げ回があったのですが、少し進行がゆっくり目だったのかもしれません。
進行が丁寧と言えば最初のサービスシーンが1話ではなく2話になるのは、本当に令和感があります。2023年で一番令和を感じた瞬間かもしれない。ファーストコンタクトでは全裸が標準だった石鹸枠はもう戻ってこないのでしょう……これが時代の流れってやつですよ。
一番好きなのはOP映像がすべて本編の使い回しで公式MADみたいになっているところ。
(※レンタルしかないので注意)
18.アイドルマスター ミリオンライブ!
millionlive-anime.idolmaster-official.jp
白石紬
満を持してというかなんというか。アイマスシリーズの新作アニメのミリアニです。
というか、春にはデレマスのU149の方のアニメもやっていたし、また今後にシャニマスのアニメもある?とかで、流石にアイマスはやっべえなという感じ。
メインとなるのは春日未来(かすがみらい)、最上静香(もがみしずか)、伊吹翼(いぶきつばさ)の3人(いわゆる信号機というのでしょうか)ですが、ミリオンの39人のアイドル全員に加えて、765ASのメンバーもちらほらと……という感じ。
さすがにキャラが多すぎて、新規に優しくないアニメなのは否定できない感じでした。(昔ちょっとだけミリシタをやってたのでなんとかついていけましたが……)
正直なところ、メインの3人と追加組の白石紬(しらいしつむぎ)、桜守歌織(さくらもりかおり)くらいしか覚えきれていないのですが、本筋の内容は「出来が良すぎるだろ……」というくらい面白かったです。さすがにアイマスですね……。
でも、やっぱり新人P1人に39人の新人アイドルのプロデュースは無茶振りすぎないか。
個人的に好きなのは、5話の「未完成のThank You!」とやっぱり最終回の「新しい未来へ」でしょうか。流石にライブシーンのクオリティや楽曲の良さなどは図抜けていますね。最終回、何曲ライブやんねーん!ってなりましたよ。
全編3Dはこういう時に強いですね。
新規に優しくない、というのも、このハイクオリティライブを見れば間違いなく新規層でも、放送中にゲームにも手を出してくれるという自信の表れなのかもしれないなという気がします。「うるせえ! お前もPになるんだよ!」という感じ。
というか、新規層を開拓しなくてもアイマスレベルなら十分なのかもしれません。アイマスという巨大コンテンツは強すぎる……。冷蔵庫の余りもの紹介ブログで取り上げる作品じゃないよ。
白石紬さんを選んだ理由は、単純に最終回のライブが凄かったからです。
昔ゲームやってた時に聞いたことはありましたが、「瑠璃色金魚と花菖蒲」のライブ映像はすごいっすね……。
これまでは不安がってたりポンコツ感のあるシーンが多かったキャラが、最後のライブでバシっと決める王道展開は素直に好き。
とはいえ、今年は男性向けのアイドルアニメ作品が全然なかった印象です。アイマス2作品くらいでしょうか。(ウマ娘とか【推しの子】もライブはあるけどアイドルアニメではないかな……)
ミリアニのライブのクオリティを見せられて、こんなレベルで出されたら、他はもうおいそれと新規アイドルコンテンツは出せないのかなあ……という気持ちになりますね……。それでも僕は、音楽少女やシャインポストやExtreme Heartsのようなアニメがまた出てくることを祈っています。いや、音楽少女はもういいか……。
19.16bitセンセーション ANOTHER LAYER
秋里コノハ
タイムリープと美少女ゲーム制作とSFをごった煮にした16bitセンセーションALは秋アニメでも話題になりました。原作コミックとは異なるアニメオリジナルの物語(ANOTHER LAYER)ということで、終盤になっても予想のつかない展開に毎週ワクワクして視聴していました。
第1話、オタクで零細イラストレーターの主人公の秋里コノハが、見覚えのある作品の看板群を背に秋葉原に出勤していて、もうそれだけで泣きそうになりましたが、2023年の美少女ゲームの現状や、現実と理想の落差にボロ泣きするコノハのシーンで、一緒にボロ泣きしてしまった。
1話でこんなに泣かされたアニメは初めてですね。
その後も、タイムリープした1992年、美少女ゲームが隆盛を極めていく前の雰囲気や、懐かしい作品タイトルに郷愁を感じてしまう。
令和の時代に『同級生』『痕』『Piaキャロットへようこそ』『雫』『KANON』『こみっくぱーてぃ』なんかを聞けるとは思わなかった。どれも流石に名前は聞いたことのある有名作品ばかりで……。
というか、最近の作品もグッズとか看板とかでめちゃくちゃ出てきててビビってしまう。権利関係めっちゃ大変そう(小並感)。
2話のコノハのセリフ「アキバが美少女にあふれる未来が来るのは、美少女ゲームのおかげだよ!」ってセリフで、またまたボロ泣きしてしまう。そうだよな……美少女ゲームのおかげだったんだよな……。
90年代の美少女ゲーム制作現場の手法などが描かれるシーンは、もうこれ無形文化遺産だろ、という気持ち。高橋龍也さんとかアクアプラスメンバーとか、制作陣がその時代からゲームを作っているメンバーで信頼しかなかったですね。でも80年代の描写はどうしたんだろうか……流石にこの辺のメンバーもまだ作っていないんじゃないかな……。
物語終盤のSF展開には賛否両論あったようですが、先の読めない展開が終盤まで続いてくれること、なんだかかつての美少女ゲームの超展開を思い出させてくれたことで、個人的には高評価でした。
2023年で90年代ergにこんなに詳しいコノハが一般人なわけないってことで、勝手に本人も覚えていないタイムトラベラー説を考えていました。全然違ってた。
コノハ以外のキャラだとかおりさんが好き。この辺をもっと見たいなら原作買った方がいいのでしょうかね。
OPもEDも作品に寄り添った内容で聞くだけで泣きそうになる。特にED『リンク~past and future~』の、かつての美少女ゲームを懐古させる歌詞と曲調に涙がボロボロになりますね……。
20.陰の実力者になりたくて!
ローズ・オリアナ
陰の実力者になりたくて!、お前が最高のエンターテインメントアニメーションや!
あくまで個人的にですが、2023年で一番楽しんだアニメは『陰の実力者になりたくて!』でした。
放送期間がややこしいですが、2022秋から2023冬にかけての連続2クール(全20話)の1期と、2023秋の2期という構成です。間に2クール空けるだけで続編が放送できるのはすごい。劇場版の制作も決定したとか。
これまた異世界転生作品ですが、転生前から主人公は陰の実力者というものになりたいために、普段は中の下程度の生徒を演じつつ裏では努力を重ねている、という変人。
転生後、いよいよ異世界での物語となり、こちらでも努力の末にたぐいまれな魔力制御が可能となったことで、悪魔憑きとして化け物となった少女たちを元に戻し、その子たちに適当に中二病的な出まかせ話をしていたら、なんとそれが現実でもその通りだった……というような内容。
この作品の魅力の一つが、主人公シド・カゲノー(シャドウ)は全ての出来事の中心にいながらにして、何も知らないまま決定的な役割を果たしている、という点です。
シャドウは、助け出した少女たちに伝えた「ディアボロス教団が世界の裏で悪だくみをしている」云々の中二病話は全て妄想であると考えていますし、少女たちも自分の中二話の遊びに付き合ってくれているだけ、だと考えています。
シャドウ自身はその場その場で、「陰の実力者っぽいことをしたい!」とか、「金が欲しい!」とかいう目的で好き勝手に動いているにもかかわらず、神がかったかのように歯車が嚙み合って、助け出した少女たちが組織した「シャドウガーデン」を導いてしまっています。
この勘違い状態が延々と続いているのが滅茶苦茶に面白い。
どれだけ本筋がシリアスなものであっても、シド自身は軽い気持ちで何も考えていないギャグで済ませていて、その温度差が見ていて笑顔にしてくれます。
シャドウがめちゃくちゃ良いセリフを言っていても、「こいつそれっぽいことを言っているだけで実際には何も考えてないんだよな……」というせいで、シリアスなのにギャグになるという構造になっており、シリアルな笑い*1がこみ上げてきてしまう。
また、シャドウが意図的に行う陰の実力者ムーブ自体が真っ当に中二心をくすぐります。異世界転生系のイキリは見ていて辛い、という人も多いかもしれませんが、この作品は本人も、「自分のこれは陰の実力者ムーブとして演じている」という認識のもと行っているため、そういったイキりっぽさは感じられず、純粋な中二精神で楽しめました。
さらなる魅力が本作のヒロインたちです。
この作品、シャドウガーデン構成員幹部である七陰(アルファ、ベータなどのギリシャ文字を当てたキャラが7名)や、ミドガル王国第二王女のアレクシア(CV花澤香菜)、オリアナ王国からの留学生のローズ(CV白石春香)、シドの姉のクレア(CV日高里菜)など、多数のヒロインが出てきますが、どのキャラも大変可愛い上にしっかりとキャラが立っています。
七陰はシャドウの部下として、それ以外のヒロインはシャドウとシドが同一人物だとは知らないままにシドともシャドウとも関わりを持っていきます。
どのキャラもシリアスに色々考えているのですが、シドは考え事をしながら適当に生返事をしているだけなのに誤解がそのまま加速していきます。
非主要メンバーのめっちゃ適当な名前も好き。ドエム・ケツハットとかいう名前でCV速水奨のクッソシリアスなキャラは名前呼ばれるだけで笑ってしまう。見る目節穴のアンネローゼ・フシアナスさん好き。
メインはシャドウ(シド)とそれ以外のキャラの温度差を楽しむのですが、合間合間に挟まれる小ネタやギャグも思わず吹き出すものも多く、なのにシャドウの中二っぽくカッコいいところはカッコよくて、シリアスとギャグの両方が高水準の出来でした。
ローズは1期の中盤から出てくるキャラクターですが、祖国の腐敗を打倒するため、1期の終わりにはとある決断をし、2期でもクライマックスでメインを貼るキャラクターになっています。金髪巨乳の真面目系女性キャラクターという点だけで好みなのですが、物語上もかなり重要な役割を果たすことに。
陰実のシリアス面を一手に引き受けていたと言っても過言ではない。(過言)
アレクシアにももう少し出番が欲しかったなとか、もっともっとこの作品の続きを見たい気持ちが強いので、劇場版も見に行くつもりです。なんなら原作も買おうかな……。
EDも大好きだったりします。
映像は毎回少しエッチ目な1枚絵が少しずつ完成していくというもので省エネ気味ですが、歌唱はシャドウガーデンメンバー一人ずつのソロという形。
こういう省エネであっても、工夫を感じさせる見せ方というのも好きでした。
1期の『Darling in the Night』も2期の『Polaris in the Night』もどちらも好きですが、2期の特別回(8話)で1期EDの七陰全員verが流れたときは泣きそうになってしまった……。
陰実アニメの好きポイントが多すぎて、全然語り足りないけどもうこの辺で……。
本当に、ひっくり返るくらい面白いんで見てくれ。頼むわ。
終わりに
意図的に紹介からは外していますが、2023年は続編ものが増えましたね。(この作品で2期やるの!?ww」みたいなのもありましたが……)
昔に比べて2期のハードルが下がるのは良いことだとは思いますし、それで新規作品を追いかけられなくなるのは嬉しい悩みなのかもしれません。
一番楽しかったのは、悩むところですが秋でしょうかね……。
紹介した陰実、16bit以外にも、ウマ娘3期、ゴブスレ2期、聖女2期、パラディン2期の続編系に加えて、フリーレン、薬屋など……。やっぱり陰実が強いな。
とはいえ、2023年はリアルがやや忙しめで、見ようと思ったまま見れなかったアニメもちらほらありました……。
毎週視聴するのと、後から一気に見るのでは視聴体験がかなり異なるので、できれば全部の作品を毎週追いかけたいのですが……。
*1:シリアルな笑いというミームが今も通じるのか心配になってしまった シリアルとは [単語記事] - ニコニコ大百科 (nicovideo.jp)